指圧とは
指圧療法とは、体表を押圧し、「反射」(刺激に対して無意識に起こる生体の反応)を促すことで、身体の機能を正常化していく治療法です。
道具や器具などは一切使わず、手指を用いて施術することが特徴です。手指で触れることで、身体の状態とその微細な変化を診ながら、個々の状態に合わせた施術を行っていきます。筋をもみほぐすような強い刺激ではありませんので、身体にやさしいことが利点です。
治療においては、身体全体の状態を考えてアプローチしていきます。そのため、運動器の疾患(肩こり、腰痛、膝痛など)だけでなく、近年増加している自律神経失調に起因する症状等への対応にも向いてます。
指圧の目的
元来人間の身体には悪い所を治す能力が備わっています。指圧はこの「自然治癒力」の働きを促進させる事が目的です。自然治癒力の働きを促進させるには、全身の筋肉を柔軟に保ち、体液循環(血液・リンパの流れ)を良くしておくことが重要です。頭が痛い、重い、肩がこる、首や背中がはるというような症状は疲労がたまっているという警報です。適切な手当て(指圧)により、自然治癒力を引き出し疲労要素を取り除けば、こじらせて手遅れになることを防げます。
マッサージとの違い
「指圧」とは日本で生まれた技法で、あん摩・マッサージのようにもんだりたたいたりしません。手指や掌で身体に圧をくわえ、筋肉を正常化し、身体均衡を保つ技法です。部分的な身体症状(痛み・こり・しびれ)はもちろん、全身的な不調(だるさ・疲れ・冷え)を感じている方におすすめです。また、健康の維持・増進、病気やけがの予防にも効果があります。
適応症
首・肩・腰・膝の痛み、頭痛、めまい、目の疲れ、無気力、関節痛、手足のしびれ、高血圧、生理痛、便秘、冷え性、胃痛、運動後の手入れ、その他